コンサルタントの習慣術


考え・書き・話す「3つ」の魔法」と同じタイミングで購入。


コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)

コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)




書名に「コンサルタント」「術」といった単語が含まれる本を手に取る読者は、その本に何を期待するのであろうか。

  • 美しいパワーポイントの資料を作り、理路整然としたプレゼンを行う秘訣
  • 複雑な物事を論理的に整理し、本質的な答えをクライアントに気付いてもらう、またはその方向性を示す秘訣
  • 業界、テクノロジの知識・経験をベースに、クライアントに示唆、または答えそのものを与える秘訣



本書には、上記のような要素はないとは言えないが、それは本書の本質ではない。
本書は、「上記のような能力を身に着けるための、基礎になるものは一体なんなのか」を説いた本である。


内容としては色々と書いてあるのだが、結局のところ、


小さな積み重ねを、ずっと続ける


ためにはどうしたらいいか、ということがつらつらと綴られていることに気づく。
ようするに、最近よく聞く、1万時間と同じ話と理解した。


私が本書を手に取った理由は、何かを考えるとき、どうすれば「本質的に言うと、どういうこと?」という事を速く、しかも的をはずさずに思いつき、表現できるようになるのか、ヒントがほしい、というものだった。答えは書いてなかったが、ヒントはあったような気がする。どうやら、答えなんてものはなく、日々、仕事以外の時間においても、あーじゃないかこーじゃないかと試行錯誤を続けるしかない、ということだと理解した。