デッドライン仕事術

トリンプ社長の吉越浩一郎さんの本。

 

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

デッドライン仕事術 (祥伝社新書)

 

本書のエッセンスは、「すべて仕事に『締切日』を入れる」ということ。仕事にお尻を設けることで、目標が明確になる、そして、集中できる。期日を設けるという考え方は「夢に日付を!」だったり、「一冊の手帳で夢は必ずかなう」なんかでも言われている考え方。しかし、本書の著書が徹底しているのは、「すべて仕事に『締切日』を入れる」という方針を徹底的に仕組み化して、トップの意思で組織内に浸透させたところ。きっと、社員の方は大変だっただろうなあ。

 

最初読み進めた時はワークハック系の本かと思ったが、実際は著者の組織運営論が内容の中心を占めている。徹底した現場主義を掲げる著者らしく、耳の痛い指摘も多い。

 

どんな会社にも、一つや二つはあるだろう。何か問題が発生したときに、その原因をたどっていくと、いつも最後は同じ「根」に突き当たる。みんな、「結局うちはいつもそこが問題なんだよな」と苦笑いしているのだが、いつまでたってもそれはなくならない。

 

これは、あるなぁ。システムの運用でもあるな。「あのモジュールがイケテないから」とか、わかってるけど手がつけられない問題ってあるよなぁ。こんな時リーダーが「とにかくやれ!」と言ってくれると、すごく助かる。自分で手を上げるのが一番なんだけど、根の深い問題って、対応にすごく時間と金がかかるから。

 

著者の組織運営論が中心だけど、それは個人のワークハックに役立てられることが多い。ざっと思いつく限り、「すべて仕事に『締切日』を入れる」以外には以下のことばが気に入った。早速、日々の行動に反映していこう。

 

・迷っているならやってしまえ!

・「撤退のルール」を決めておけば、迷わずチャレンジできる

・判断ミスで、命まで取られるわけではない

・最後は「失敗しても死ぬわけではない」と割り切れば、即断即決できる

・仕事を盗めない人間は、伸びない

 

そうだよな。死ぬわけじゃない。思い切っていかないと。