人は仕事で磨かれる


10年泥騒動の時に若干話題になった丹羽さん。いいことを言う人だなあと感銘を受け、本を購入。


人は仕事で磨かれる (文春文庫)

人は仕事で磨かれる (文春文庫)


伊藤忠のトップに上り詰めた人のことばから、仕事で成功する秘訣的なものを学び取ろうと思った次第。読んでみて、仕事で成功を収めるには以下が必要なのではないかと思った。

  1. 数字に強い
  2. 頑固である(信念を曲げない)
  3. 体が丈夫である
  4. 読書を欠かさない
  5. 嘘はつかず、約束を守る
  6. 常に楽観的である(くよくよしない)

小さい頃から、数字には強かったんです。


小さいころから、頭はよかったらしい。ただ、有名大学を出ても、つまんない人生を送ってるやつもいるわけで。なので学校の成績で全てが決まるわけではないと思いつつ、数字に強いというのは後々アドバンテージになる可能性があるらしい。論理的思考の重要性についても言及されているけど、関連あるかも。俺ピンチ。

確信というのは、周りから狂っているのではないかと思われるほどの信念に裏打ちされたものでなくてはなりません。周りがどんなに叩いていようと、断固として信念を曲げない。

私はこれを、「狂いに似た確信」と言っています。


こ、これは。もっちーの言う「Only the Paranoid Survive」そのものではないか。

相当頑固ものらしく、若い頃伊藤忠の社内で不正を追求して、まわりから不興をかったこともあったそうな。本当のことを言われると耳が痛いこともあるので、まわりから浮くこともあるだろう。でも、見ている人は見ていて、「あいつは信用できる」と思われることにつながるのかもしれない。

仕事で体調を崩す?そんなことは一切ないと思っていました。ニューヨークに駐在していたときのハードワークでも壊れませんでしたから、自信を持っていたんです。


体が資本。これも俺ピンチ。まあピンチピンチ言っててもショウガナイノデ地道に運動でもしよう。

私がこれまでの人生を振り返ってみて誇りに思うのは、絶対に読書を欠かさなかったことです。これまでの何十年という間の読書の蓄積は、人に負けないものだと思っています。そして、読んだ人と読んでいない人との差は、そう一朝一夕には埋められない。


最近これ多いなあ、読書重要説。それ系の本ばっかり読んでるからかもしれないけど、仕事で成功している人は読書家である率が高い。

クリーン・オネスト・ビューティフル


日本オラクル会長の新宅さんが言っていた、「嘘はつかず、約束を守る」という言葉を思い出した。やはり、人から後ろ指を指されるようでは人から好かれず、出世もできんということか。社長になるような人物がきれいごとだけでそこまで上り詰めるとはとても思えないが、基本姿勢としては清廉潔白であれということに違いない。

私はいつも最後には開き直ります。別に死にはしない。こう考えるんです。いい加減ですから、あんまり物事を悲観的に考えるタイプでもありません。ゴチャゴチャ言っているのも性に合わない。


たぶん、これが一番重要なのではないだろうか。まわりのえらい人を見ても、くよくよするタイプの人はいない。皆無。いちいち細かいことで思い悩むようでは偉くなれんのだろう。もっとがんばれ俺。



その他、以下が丹羽さんが考える人材像の一例。目新しいことではないけど、きっとどんな業界であろうと共通する重要なことなのだろう。若手のリーマンなんかには、すごいおすすめの一冊。

人は皆、何にでも向いています。ただ、その気になるかならないかの差だけだと思います。もちろん、どこまで上達するかは適正の部分が大きいと思いますが、ある程度のレベルまでは努力でできるんです。

一つの仕事を極めれば、だいたい仕事のやり方というのはそう大きく間違えることはないんです。スペシャリストこそ優秀なゼネラリストになれるというのが、私の基本的な考えです。

商社マンとしての人材をどこで見極めるか。私の場合、三つの基準があります。
一つは、自分の意見をはっきり言える人です。
もう一つは、お客様からの評価が高いということです。
そして最後は「金の匂い」がするかどうかです。