考え・書き・話す「3つ」の魔法

考える力、書く力、話す力を、「3つ」というキーワードにとことんこだわって解説した本。簡潔で、わかりやすく、そして読みやすい。


考え・書き・話す3つの魔法

考え・書き・話す3つの魔法




「3つ」には、

  • リズムがよく (=印象に残りやすい)、
  • 優先順位を表現しやすく (=選びやすい)、
  • 多すぎず少なすぎず、座りがいい (=覚えやすく、表現もしやすい)

という特徴があり、物事を整理し、分析し、そして伝える(伝わる)ために実に有用である、ということが書かれている。


「効果的な自己紹介を行うには?」「効果的なディスカッションを行うには?」「松竹梅の法則とは?」「守破離とは?」「猪鹿蝶で考えるとは?」など、「3つ」にまつわる事例がしつこく書かれており、ああ、なるほど、確かに「3つ」っていろんなところで使ってるよなと納得できる。


バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則」なんかは、書いてある内容はいいのだが、日本語が冗長で読みづらく、わかり辛く、読んでいるといつも眠くなる。
一方で、本書や、「外資の3倍速仕事術―「できる自分」へのムダ消しレッスン! 」の「百ミツ」の考え方だったり、「地頭力のココロ 本質を見る思考力を育てる物語」のwhy-what-howの問題解決ピラミッドなどは、日常の仕事やプライベートで現れる場面を題材として、考え書き話す技術がシミジミと語られていて、スッと頭に入ってくる。


ただ、読み終わった後、あれ、この内容前にも別の本で読んだな、買う必要あったんだっけといつも思うのだが・・・。