運命を拓く 天風瞑想録

ジャンルは自己啓発系。文庫を見つけたので買った。


運命を拓く (講談社文庫)

運命を拓く (講談社文庫)




心の中で思い描いたことは、それが前向きなことであれ、後ろ向きなことであれ、必ず現実世界で実現するというはなし。中村天風は好きで大学生の頃結構読んでいたが、本書は若干文体が硬い。あと、「造物主」「宇宙霊」などの単語が飛び出すため、新興宗教のたぐいではないか、等の誤解を招きやすい。


とはいえ、しみじみと「本当にそうだなあ」と思えることが書いてある。読んでは「そうだった」と気づき、またヘコみ、また読んで目が覚めるの繰り返しである。

およそ人生には、人生を厳格に支配している一つの法則がある。それは原因結果の法則である。そして人生というものは、その人が自覚するかしないかを問わず、この法則を応用する度合に比例する。すなわち、


「蒔いた種のとおり花が咲く」


という法則なのである。俗にいう善因善果、悪因悪果の法則である。人間の運命の中に地獄を作り、また極楽を作るのも、この法則があるからである。それは人生におけるあらゆる悲劇、あらゆる喜劇を生み出す秘密の手箱である。であるから、それを知って巧みに使う者の人生は、自由と自在を得て、いつも理想的な生き甲斐のあるものになる。



いつも前向きな気持ちでいるためには、「覚悟」が必要と最近改めて気づいた。
「めんどくさい」を断ち切る勇気と覚悟が必要。


高くて自分では買えなくて、じいちゃんに借りた『盛大な人生』とかは、天風の独特なべらんめえ調が読んでいておもしろく、特にお勧めである。


盛大な人生

盛大な人生