格闘王への挑戦


ブクオフで100円。


格闘王への挑戦 (講談社文庫)

格闘王への挑戦 (講談社文庫)




プロレスは馬場が亡くなったあたりから急速に興味をなくしてしまったのだが、振り返ると、プロレスに本格的に興味を持ちだしたのは新生UWFが分裂した頃からだった。
本書では前田が田中正悟と大阪で喧嘩修行してた頃の話とか、佐山聡との出会いとか、第一次UWF崩壊の裏話とか、アンドレにセメント仕掛けられた時の裏話とか、長州の顔面蹴りつけた時の話とか、色々語られている。道場でプッシュアップやスクワットでしごかれて、コーラみたいな血尿が出た話とか、どこか嘘臭いんだけど、すごくドラマを感じる。


中学生ぐらいの時が一番プロレスにハマッてたけど、当時からプロレスが八百長かどうかは、正直どうでもよかった。総裁がオブライトや北尾に勝った時とか、すげー感動した。後年自分が踊らされていたことを知るわけだが、当時は毎週週プロを読みながらハラハラしてたなー。蝶野がリックルードに勝ってNWAとった時も熱かったし、全日の三冠戦や世界タッグで60分時間切れが頻発してた頃とかも、夜中にテレビの前で全日本コールとかしてたなあ。
今思うとかなり恥ずかしく、黒歴史と言っていいんだけど、当時のプロレスにはすごくドラマがあった。


リングスも、旗揚げ当初日本人選手は前田だけで、しかも膝に爆弾抱えた状態で、ディック・フライやヴォルク・ハン、ドールマンとかコピィロフとか、熊殺しウィリーウィリアムスとかと戦って、毎大会勝っても負けても、どこか悲壮感があったんだよね。そんな前田の姿にドラマを感じ、学校の休憩時間や昼休みに友達とサブミッションの練習に明け暮れた厨房時代を思い出した。


最近のプロレスはぜんぜんわからんけど、ドラマはあんのかね。今日コンビニで何年かぶりに週プロ立ち読みしたんだけど、まだ長州とか天龍がやってんだよね。


すごく、せつない気持ちになりました。