稲盛和夫の実学―経営と会計

普段読まない本を読もうシリーズとして、ビジネススクールで身につける会計力と戦略思考力なる本を手に取ったのだが、その「はじめに」を読むと本書が推奨されていた。稲盛和夫さんが書かれた中村天風の本を読んだことがあるので、これはいいかもと思って手始めに読んでみることにした。

稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計



が、いやあ、会計用語がスッと頭に入ってきませんな。

「しかし、経理・財務の専門家は、決算処理上六年で償却したとしても、税法上は十二年で償却しなければならない。だから、もしそうすれば最初の六年は償却が増えて利益は減る。ところが、税金計算では法定耐用年数の十二年での償却となるので利益は減ってもその分の税金は減らないことになる。いわゆる税金を払って償却する有税償却になる」



う、うーむ。なんだか腹落ちしないが、ITの技術書を読んでいる時とは脳の使われる部位が違う気がするのが、普段読まない本を読もうシリーズのよいところ。


会計の知識がないので京セラの会計制度がいいのか悪いのかは判断できないが、本書で述べられている各原則は、読む限りそれぞれ筋が通っている。「ダブルチェックの原則」というのがあって、これは内部統制でよく言われる、職務分掌(Segregation of Duties)の原則が守られるように仕組み化がなされたものだと思い、「本質を考える」ことの大切さを痛感させられた次第。




とりあえず、会計力と戦略思考力を読む前に、以下の用語については簡単に人に説明できるようになっておこう。そうすれば、もっと楽しんで読めそう。簿記の本でも最初に読んどくべきだったか・・。



売掛金、買掛金、減価償却、損益計算書、賃借対照表、勘定科目、連結決算、財務諸表、キャッシュフロー