SOAプロジェクトでのモデリング技法詳解


IBMの渋谷テクニカルナイトに参加。本日はSOAのおはなし。
営業さんが講師だといつもの「変化に強い」「再利用を促進」「コスト削減に寄与」のSOAコンボで終わってしまうんだけど、今日はもうちょっとしみじみとした内容。
結局、SOA


・事業領域をIBMで言う「コンポーネント」としてモデリングすることで、ビジネスとITの関連をシンプルにできる。
・業務の棚卸しをして、「あるべき姿」を考える良い契機になる。
・社内に散在するシステム間のインターフェースを統一する契機になる。


などがうれしいと聞こえた。


日経コンピュータ2008.7.1のGartner Report曰く

SOAはしばしば、共有サービスを再利用することでコスト削減が可能になると期待されているが、それは自動的なものではない。これまでの経験では、典型的なSOAアプリケーション中のサービスが利用される割合が、30%を超えることは珍しく、せいぜい20%以下なのが一般的である。コスト削減の多くの機会が失われるのだ。

他のアプリケーションにも役立つサービスを開発することは難しい。


ですよねー。今日のおはなしの中でセイコーインスツルのBPM採用事例が引き合いに出されていたけど、AS-ISの分析を自分たちでしっかりやって、To-Beを一生懸命考えることが本質なのではないかと思った。まずESBありきじゃないのではなかろうか。


なぜBPMにたどり着いたか セイコーインスツルCIOが明かす
http://bizboard.nikkeibp.co.jp/kijiken/summary/20060522/NC0652H_780377a.html

情報システムに“企業文化”を上手に生かす
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20060516/238106/


ESBみたいなでっかい仕掛けなしでできる「小さなSOA」の提案も、あっていいと思うけどな。具体的にどうしたらいいかまだわからんけど。儲からんからだめか。


SOAサービスの挽き具合 - 最適な粒度とは? -
http://download.boulder.ibm.com/ibmdl/pub/software/dw/jp/evangelist/yonemochi/20051208dWpYETC-07.pdf



本日の資料は1週間後にdeveloperWorksで公開されるらしい。